愛宕神社は、東京都港区にある「出世の石段」が有名なパワースポットです。
「出世の石段」を上がれば、出世運や仕事運がアップするといわれています。
ということで、期待に胸をふくらませながら愛宕神社へ参拝しました。
今回は、愛宕神社の出世の石段や虎ノ門ヒルズ駅からのアクセスなどについてお伝えします。
愛宕神社で私がいただいたお守りや御朱印帳もご紹介しますね。
Contents
愛宕神社とは?

愛宕神社(あたごじんじゃ)
【英語表記】
Atago Jinja
【主祭神】
火産霊命(ほむすびのみこと):火の神様
【配祀】
- 罔象女命(みずはのめのみこと):水の神様
- 大山祇命(おおやまづみのみこと):山の神様
- 日本武尊(やまとたけるのみこと):武徳の神様
将軍地蔵尊(しょうぐんじぞうそん)
普賢大菩薩(ふげんだいぼさつ)
【住所】
東京都港区愛宕1-5-3
【ご利益】
- 火に関するもの・防火・防災
- 印刷・コンピュータ関係
- 商売繁昌
- 恋愛・結婚・縁結び など
【社務所・受付時間】
※通常は下記の通りですが、当面の間、社務所受付時間は9:00~16:00となっています。最新の情報は公式ホームページで確認してからお出掛け下さい。
- 社務所受付時間 9:00~17:00
- ご祈願受付時間 午前10:00~15:00
【公式ホームページ】
【公式インスタグラム】
【アクセス】
- 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」より 徒歩約5分
- 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」より 徒歩約5分
- 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」より 徒歩約8分
- 都営三田線「御成門駅」より徒歩約8分
- JR「新橋駅」より徒歩約20分
- 都営バス 渋88(新橋駅~渋谷駅)「虎ノ門三丁目」下車
- 東急バス 東98(東京駅南口~等々力)「愛宕山下」下車 など
東京都港区にある愛宕神社は、江戸の町の火伏せ(防火や防災)の神様として、慶長8年(1603年)に徳川家康公の命により創建されました。
主祭神には、火の神様である火産霊命(ほむすびのみこと)がお祀りされています。
愛宕神社が鎮座するのは、海抜26メートルの愛宕山の山頂です。
愛宕山は、東京23区内の自然の地形としては一番高い山。
周りにはビルが建ちならんでいますが、愛宕山には木々がたくさん残っています。
つまり、愛宕神社は、東京都港区という都会のど真ん中にありながら、自然を感じることができる素敵なパワースポットなのです。
愛宕神社といえば、「出世の石段」がとっても有名です。
では早速、「出世の石段」についてご紹介しますね。
出世の石段とは?

出世の石段とは、愛宕神社の大鳥居から一の鳥居まで続く、長い急な石段です。
急な石段は86段もあり、「男坂」とも呼ばれています。
出世の石段は、上がると出世運や仕事運がアップするといわれているパワースポットです。
ではなぜ、「男坂」は「出世の石段」と呼ばれるようになったのでしょうか。
その由来となった話があるのでご紹介します。
出世の石段の由来となった話
ご紹介する話は、講談「寛永三馬術」の中の「出世の春駒」にも登場する有名な話です。
江戸三代将軍・徳川家光公は、将軍家の菩提寺である芝の増上寺に参詣した帰りに愛宕山の前を通りがかりました。
その時、風に乗って梅の花の良い香りがしたため、愛宕山の方を見ると、美しい梅の花が満開に。
梅の花の美しさに感動した家光公は、「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命じます。
ところが、とても急な石段を見て、家臣たちは困っていました。
「こんな急な石段を馬で上がるなんて…。」
皆がそう思ってうつむいていたところ、一人だけ石段を馬で上がった人物がいました。
石段を馬で上がった人物は、四国丸亀藩の家臣・曲垣平九郎(まがき へいくろう)です。
平九郎は馬に乗ったまま見事に石段を上がり、梅を一枝手折って石段を下りてきました。
そして、梅の木を家光公に献上したのです。
すると、家光公はたいそう喜び、平九郎を「三国一(世界一)の馬術の名人」と称賛しました。
それまで無名だった曲垣平九郎は、この時から一気に全国に名が知られるようになり、大出世をしました。
この話が由来となり、愛宕神社の男坂は「出世の石段」と呼ばれ、出世運や仕事運アップのパワースポットといわれるようになりました。
今でも、出世運や仕事運アップを願う多くの方が、出世の石段を上がって愛宕神社へ参拝に訪れます。
では、ここから実際の私の参拝の様子をご覧下さい。
まずは、虎ノ門ヒルズ駅から愛宕神社へのアクセスです。
虎ノ門ヒルズ駅から愛宕神社へのアクセス

今回、私は新しくできた「虎ノ門ヒルズ駅」からスタートしました。
「虎ノ門ヒルズ駅」は、令和2年(2020年)6月6日にできた東京メトロの新駅です。
東京メトロ・日比谷線の「霞が関駅」と「神谷町駅」の間になります。
愛宕神社へのアクセスは、以前は東京メトロ日比谷線の「神谷町駅」が一番近かったのですが、今では「虎ノ門ヒルズ駅」からも同様に約5分で参拝できるようになりました。

「霞が関駅」からは一駅だけという近さ。
「虎ノ門ヒルズ駅」で降ります。
※「神谷町駅」からのアクセスの場合、愛宕トンネルを抜けて「愛宕エレベーター」を使うこともできます。

A1の改札を出ます。
改札を出たら、そのまま正面にある階段で地上に上がりましょう。

地上に上がったら、すぐ目の前の信号を左に曲がります。

「虎ノ門ヒルズ駅」は新駅とはいえ、実はまだ工事中です。
正式に開業するのは東京オリンピックが行われる予定の令和2年(2021年)です。

工事現場の横を、道なりに進んで行きます。
途中、虎ノ門ヒルズ森タワーを左手に見ながら、1つ目の交差点まで進んで下さいね。

1つ目の交差点まで来たら、右へ曲がりましょう。
「愛宕一丁目」の交差点です。

愛宕一丁目の交差点を右に曲がると、あとは真っすぐに進むだけです。

途中には車道もありますが、愛宕神社へは電車かバスで参拝して下さい。


愛宕神社まで、あと少しです。
そのまま進むと…。
右手に愛宕神社の碑と、真っ赤な大鳥居が現れます。

愛宕神社へ到着しました!
愛宕神社へ参拝!
いよいよ愛宕神社へ参拝です。
見どころもたくさんありますので、あわせてチェックして下さいね。
大鳥居と出世の石段

愛宕神社の入口には真っ赤な大鳥居と出世の石段があります。


大鳥居から先は神域になりますので、一礼して大鳥居をくぐります。
ちなみに、上の写真の右手に見えている石段は「女坂」です。
狛犬
大鳥居をくぐると、狛犬さんがしっかりと神域を守護していますよ。

狛犬好きにはたまらない素敵な狛犬さんです。


出世の石段は愛宕神社の参道です。
ですので、もちろん真ん中は通りません。
真ん中を通らないように石段を上がっていきます。

実際に石段を上がってみると、思ったより急なことに驚きました。
写真でも急な石段だということがおわかりいただけると思います。
とても馬に乗ったまま上がれるとは思えません。

では私が出世の石段を上がる様子を動画でご覧下さい。
途中で止まらないように、一段一段、丁寧に石段を上がりました。
「出世の石段を上がれば出世運、仕事運がアップするかも!?」
少し期待してしまいます^^
出世の石段を上がると、すぐに一の鳥居があります。
一の鳥居


一礼して一の鳥居をくぐります。
手水舎

参拝の前に、まずは手水舎で身を清めましょう。
身を清めたら、社殿へ向かいます。
社殿の手前に丹塗りの門が見えます。
丹塗りの門

丹塗りの門は、社殿への入口。
愛宕神社で行われる「ほおづき縁日」の時には、茅の輪が設置される場所でもあります。

茅の輪をくぐると災いを避けられるということなので、ぜひ茅の輪もくぐりたいですね。


丹塗りの門は、色鮮やかで芸術的な美しさです。
美しい丹塗りの門をくぐって社殿へ。
社殿

日頃の無事を感謝し、コロナ終息と世界平和を祈りました。
社殿には、参拝客の方々から奉納された胡蝶蘭や、出世の石段を馬で上がる曲垣平九郎の絵などがあるそうです。
また、愛宕神社の境内にある末社のうち、三社は現在工事中のため、ご本殿の御仮屋にお祀りされています。
ですので、今回は末社・三社への参拝も社殿で。
現在、ご本殿の御仮屋にお祀りされている末社は、次の三社です。
- 太郎坊神社 御祭神:猿田彦神(天狗様)
- 福寿稲荷神社 御祭神:宇迦御魂神
- 恵比寿大黒社 御祭神:大國主命・事代主命
社殿の右手には、末社の鳥居があります。

工事が終了したら、三社はこちらにお祀りされます。

招き石

社殿の手前、左手には招き石があります。
この招き石を撫でると、福が身につくといわれていますよ。
私もお賽銭を入れて、招き石を撫でてみました。


次に、末社の弁財天社へ。
弁財天社

弁財天社は、一の鳥居の右手にあります。
芸能や商売繁盛の神様である市杵島姫命をお祀りしています。
御本殿と末社を参拝したら、次に、お守りと御朱印をいただくために社務所へ向かいました。
愛宕神社の社務所は、境内の右奥にあります。
社務所

社務所では、お守りや御朱印帳、御朱印などをいただくことができます。
愛宕神社の社務所はとってもオシャレで綺麗な社務所です。

では続いて、私が愛宕神社でいただいたお守りをご紹介します。
愛宕神社でいただいたお守り

私がいただいたのは「出世の石段・金箔御守」です。
出世の石段があしらわれ、「勝運御守護」と書かれたお守り。
金箔御守の初穂料は1,500円です。
出世運、仕事運だけでなく、全体運もアップしそうなお守りです!

他にも、社務所には「しあわせ守り」や「ペット守り」、期間限定のお守り、おみくじ、絵馬など、さまざまな授与品があります。
せごどん(西郷隆盛)のペンもありますよ♪
御朱印帳もいただきました。
愛宕神社の御朱印帳

愛宕神社の御朱印帳には、出世の石段と紅葉がデザインされています。
少し小さめの御朱印帳です。

色合いといい、デザインといい、とっても素敵な御朱印帳ですね。
愛宕神社のオリジナルの御朱印帳は、御朱印込みの初穂料が1,600円です。

愛宕神社の御朱印

愛宕神社の御朱印は、スッキリとして美しい御朱印です。
「芝 愛宕山」という朱印がありますね。
私が参拝した日はちょうど立秋。

手持ちの御朱印帳に御朱印をいただく場合は、御朱印を受けるにふさわしい御朱印帳でお願いしましょう。

この後、愛宕神社の境内をゆっくりと散策しました。
愛宕神社の境内を散策

愛宕神社は、東京都港区という都会のど真ん中にありながら、境内にはたくさんの木々や石碑などがあります。
愛宕山の証である三角点からご紹介します。
三角点

先ほどお伝えした通り、愛宕神社が鎮座する愛宕山は、東京23区内で一番高い自然にできた山です。
愛宕山の標高は25.7メートル。
愛宕神社の境内には、その証しである三角点があります。

さまざまな石碑
下の写真の石碑は、桜田烈士愛宕山遺跡碑です。

愛宕山は、万延元年(1860年)の「桜田門外の変」で水戸藩士18名が結集した場所だそうです。
他にも、十二烈士女の石碑や…。

狂歌碑など…。

三角点以外にも、さまざまな石碑があります。
そして、弁財天社の横には、児盤水の滝(こばんすいのたき)と呼ばれる池が。
児盤水の滝(こばんすいのたき)

愛宕神社の池は、児盤水の滝(こばんすいのたき)と呼ばれ、清らかな浄化のパワースポットとして人気です。
平安時代に、源経基(みなもとのつねもと)が「平将門の乱」が鎮まるように児盤水(こばんすい)を手に取り祈ったといいます。
児盤水=小判水ということから、金運アップのご利益があるといわれています。

池には、美しい鯉がたくさん泳いでいて、社務所で買った餌をあげることもできますよ。
※時期によっては餌をあげることができません。
美しい鯉たちは、なんだか人に慣れているようです。

池には金色の鳥居があり、いかにも金運アップのご利益がありそうです。

そして、写真ではわかりづらいのですが、金色の鳥居の傍には、小さな滝が見えます。
この滝が児盤水の滝(こばんすいのたき)だと思ったのですが、現在は、名水は湧き出ていないようです。
では、児盤水の滝(こばんすいのたき)の様子を動画でご覧下さい。
美しい鯉たちも元気に泳いでいます。
おみくじを結ぶなら、池の手前におみくじの結び処がありますよ。

それにしても落ち着く境内です。
絵になる光景がたくさんあって、ちょっとした旅行気分♪

猫ちゃんもリラックスしてお昼寝していました。

愛宕神社のインスタグラムに登場する「愛宕オールスターズ」のつゆくんでしょうか。

続いて、境内の左手へ向かいました。
将軍梅

社殿から左手の細い道を進むと、将軍梅があります。
出世の石段の由来となった話に登場した、曲垣平九郎が家光公に献上したといわれる梅の木です。
今でも実際に梅の木を見ることができるなんて嬉しいですね。
さらに奥へと進み、社殿の横には絵馬掛けが。

絵馬掛けにはたくさんの絵馬が綺麗に並んでいました。
そして、境内の裏側で面白いものを見つけました。

顔出しパネルです。
顔出しパネル

顔出しパネルは、顔ハメ看板とも呼ばれ、観光地などではお馴染みですよね。
最近は、神社やお寺でもよく見かけるようになりました。
愛宕神社の顔出しパネルは2種類。
一枚目は、曲垣平九郎が出世の石段を上がる様子の顔出しパネル。
もう一枚は、西郷隆盛と勝海舟の顔出しパネルです。

愛宕山は、西郷隆盛と勝海舟が「江戸城無血開城」の前に話し合った場所でもあるのです。

一の鳥居の左手には、茶店があります。
茶店

茶店では、うどんなどの軽食や甘味をいただくことができます。
メニューは全て神様からのお下がりだそうです。
- 営業時間:11:00~16:00
- 木曜日定休日

ところで、帰り道は女坂からが良いのでしょうか。
帰り道は女坂から?

「帰り道は女坂からが良いの?」
気になったので社務所で伺いました。
すると、決まりはないそうです。
でもせっかくなので、女坂を下りて帰ることにしました。

女坂は、男坂に比べて少し緩やかなのかな、と思いつつ。
実際に下りてみると、所々、急な場所がありました。
上から見ても、女坂は意外と急なことがわかります。

では、実際に女坂を下りる様子を動画でご覧下さい。
足元に気を付けて下りて下さいね。

お疲れさまでした。
女坂を下りた所で、狛犬さんの後姿をパチリ!

素敵な後姿です♪

※記事中の画像および動画は、事前に愛宕神社様に許可をいただいたうえで撮影をしています。
まとめ

今回は、愛宕神社の出世の石段や新駅・虎ノ門ヒルズ駅からのアクセスなどについてお伝えしました。
愛宕神社でいただいたお守りや御朱印帳は、すっかり私のお気に入りになりました。
あなたもぜひ、歩きやすい服装で愛宕神社へ参拝してみて下さいね。
愛宕神社の公式ホームページから、バーチャル参拝をすることもできますよ。