自宅を新築する時、地鎮祭(じちんさい)で準備するものの中に「初穂料」というものがあります。
「初穂料の意味がわからない」
「地鎮祭ではどんなのし袋が良いの?」
これではいざという時、困りますよね。
そこで、あなたの疑問を、神社が大好きな私が解決します ♪
今回は、初穂料や、地鎮祭ののし袋などについてお伝えします。
ぜひ参考にして下さいね。
Contents
初穂料とは?読み方は?

まずは初穂料について見ていきましょう。
初穂料の読み方は「はつほりょう」です。
初穂料(はつほりょう)とは、その年に初めて収穫した稲穂を、神様への感謝とともにささげた古くからの慣習に由来しています。
つまり、初穂とは、稲や穀物などのことを指しているのです。
初穂料は神様への感謝の気持ち

日本では、古くから毎年秋になると、神様への感謝の気持ちを込めてその年の初穂をお供えしていました。
貨幣が使われるようになってからも、初穂という言葉だけが残っているのです。
具体的には、神社を参拝した時に御朱印やお守りをいただいたり、御祈祷を受ける時に、お礼として神社へ納める金銭のことを初穂料といいます。
そして、地鎮祭の時にも、儀式のお礼として初穂料を納めます。
次に、地鎮祭(じちんさい)でののし袋について見てみましょう。
地鎮祭ではどんなのし袋が良いの?

地鎮祭では、紅白の蝶結びののし袋を用意しましょう。
料金はおそらく何万円にもなると思います。
ですので、印刷ではない正式なのし袋が良いですね。
地鎮祭以外のお礼として初穂料を納める場合は、5000円程度の金額を入れることもあります。
その場合は、印刷されたのし袋でも大丈夫ですよ。
ちなみに、のし袋は正式には「熨斗袋」と書きます。
「熨斗」とは、一般的に、お祝い事で贈る品などに添えられる飾りのことをいいます。
右上に付いている黄色い紙を六角の紙で包んだ飾りです。

初穂料とは、神様への感謝の気持ち を表すものです。
神社で御祈祷を受けたり、地鎮祭などの儀式のお礼にも初穂料を納めるということがわかりました。
でも、玉串料という言葉もありますよね。
初穂料と玉串料の違いは何でしょうか。
次に、初穂料と玉串料の違いについて見ていきましょう。
初穂料と玉串料の違いは?

玉串料と初穂料はよく似ています。どちらも神社へのお礼として納めることは共通しています。
ただし、微妙に意味合いが違うのです。
例えば、神社で御朱印やお守り、お札などをいただく時には初穂料を納めます。
でも、御祈祷を受ける時には玉串料を納めます。
玉串とは、御祈祷を受ける時などに神様に奉納する榊の枝です。
米や酒などの神饌と同じ意味があるとされています。
神社で御祈祷を受けると、玉串を受け取って奉納しますよね。
玉串料とは、玉串の代わりとして納める金銭のことなのです。
地鎮祭では「初穂料」や「玉串料」の他に「神饌料」という言葉を使うこともあります。
では、初穂料や玉串料は、具体的にはどのような使い方をするのでしょうか。
次に、初穂料と玉串料の使い方を見てみましょう。
初穂料や玉串料はどんな時に使うの?
初穂料と玉串料、それぞれを使う場合を挙げてみました。
初穂料を使う場合
- お守りやお札
- 御朱印や御朱印帳
- お宮参り
- 七五三
- 結婚式
- 御祈祷
- 地鎮祭 など
玉串料を使う場合
- 通夜祭
- 葬場祭
- お宮参り
- 七五三
- 結婚式
- 御祈祷 など

ところで、現在は季節に関係なく初穂料を納めますよね。
ということは、神様への感謝を伝える、初穂をささげる慣習は無くなってしまったのでしょうか。

では、どうなったのでしょうか。
初穂をささげる慣習はお祭りに

もともとの初穂をささげる慣習は、お祭りとなって受け継がれています。
毎年秋になると、全国各地の神社などでは、お祭りが行われます。
一年を通して最も重要な例大祭を秋に行う神社も多いですよね。
最も有名な神事としては、伊勢神宮で10月17日に行われる「神嘗祭(かんなめさい)」ではないでしょうか。
「神嘗祭(かんなめさい)」は、「神宮の正月」ともいわれているほど重要な神事です。
伊勢市では、「神嘗祭(かんなめさい)」が終わるまで新米を食べない人も多いとか。

お賽銭も米だった?!
また、神社を参拝する時に賽銭箱に入れるのはお賽銭ですね。
お賽銭も、もともとは米を神前に撒く「散米」や、洗った米を紙で包んだ「おひねり」でした。
その後、米を撒く代わりに、貨幣が使われるようになってからは「散銭」と呼ばれるようになりました。
さらに、その後、神様へのお礼の意味から「賽(さい)」という漢字が付けられて「賽銭」となりました。
では、「初穂料」という言葉は神社だけで使うのでしょうか。
気になりますね。
初穂料は神社だけで使うの?

「初穂料」という言葉は、神社だけで使われます。
お寺の場合は、「お布施」や「お志」という言葉になります。

まとめ

今回は、初穂料や、地鎮祭ののし袋などについてお伝えしました。
あなたの疑問は解決できたでしょうか。
さらに、神社を参拝する時のマナーなどについても、気になりませんか?
神社を参拝する時に参拝方法やマナーを知っていると、とっても気持ちよく参拝することができますよ。
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