摂社と末社の違いをご存知でしょうか。
神社の境内にある小さい建物(社)のことを、摂社(せっしゃ)と末社(まっしゃ)と呼びます。
私はよく神社へ参拝しますが、神社の本殿だけを参拝して帰る方々を見掛けることがあります。
でも、そもそも、神社の境内の社は全て参拝するべきなのでしょうか。
今回は、摂社と末社の違いは何なのか、神社の境内の社は全て参拝するべきなのか、などについてお伝えします。
摂社と末社の違いは何?

神社を参拝すると、本殿(本社)以外にも、いくつかの小さい建物(社)があることに気付きます。
神社では御祭神だけでなく、他の神様もお祀りすることが一般的です。
神社の境内にある小さい建物(社)は、御祭神以外の他の神様をお祀りしている社です。
この小さい建物(社)のことを、摂社(せっしゃ)や末社(まっしゃ)と呼びます。
また、両方を合わせて摂末社(せつまつしゃ)と呼ぶことも。
実は、パッと見ただけでは、摂社と末社の違いはわかりません。
では、摂社と末社の違いは何でしょうか。
摂社と末社の違いは、一番わかりやすく説明すると次のようになります。
- 摂社(せっしゃ):主祭神に関連のある神様をお祀りする社
- 末社(まっしゃ):主祭神や摂社以外の神様をお祀りする社
摂社(せっしゃ)にお祀りしている主祭神に関連のある神様とは、例えば、本殿(本社)にお祀りされている御祭神の荒魂(あらみたま)や、父母神・后神・御子神などです。
また、御祭神と関係のある神様や、神社がある土地の地主神(じぬしがみ)などを、特別な由緒ある摂社としてお祀りすることもあります。
一方で、それ以外の神様をお祀りする社が末社(まっしゃ)です。
ただし、摂社と末社には、明確な規定はありません。
境内社・境外社として区分をすることも
この他、境内にお祀りされている境内社と、境内以外にお祀りされている境外社として区分をすることもあります。
境外社の例としては、滋賀県大津市にある「日吉大社の境外社」は「唐崎神社」などです。
唐崎神社は日吉大社の摂社であり、境外社ということになります。
このように、神社には摂社と末社が数多くあります。
神社の規模が大きければ大きい程、摂社と末社の数は多い傾向があります。
では、神社の境内にある社は全て参拝するべきなのでしょうか。
神社の境内にある社は全て参拝するべき?

神社の境内にある社は、基本的には全て参拝することをおすすめします。
ただし、個人的には、全ての社に参拝するべきだと断定することはしません。
神社の参拝では、本殿にお祀りされている御祭神に感謝の気持ちを伝えることが大切です。
そのうえで、それぞれの神様にご挨拶と感謝の気持ちを伝えることが、私のおすすめの参拝方法です。
摂社と末社の神様には、御祭神と違う御神徳があります。
境内の全ての社に参拝することで、それぞれの神様の御神徳をいただけることが期待できます。
また、摂社と末社を参拝すると、本殿とは違う発見もあったりします。
ぜひ、境内の全ての社を巡ってみて下さい。
まとめ

今回は、摂社と末社の違いは何なのか、神社の境内の社は全て参拝するべきなのか、などについてお伝えしました。
摂社と末社の違いは、次の通りです。
- 摂社(せっしゃ):主祭神に関連のある神様をお祀りする社
- 末社(まっしゃ):主祭神や摂社以外の神様をお祀りする社
神社を参拝する時は、ぜひ、境内の全ての社を参拝してみて下さいね。
きっと、新しい発見がありますよ♪
神社の参拝方法についてはこちらの記事をご覧下さい。
⇒神社の参拝方法とマナー決定版!基本を知れば願い事は叶う!?