「おついたち参り」という言葉をご存知でしょうか。
また、「朔日」という漢字の読み方をご存知ですか?
パワースポットが大好きな私は、よく神社やお寺へお参りに行きます。
特に、毎月の、氏神様の神社へのおついたち参りは習慣に。
でも「氏神様の神社がわからない。」という声も聞こえてきそうですね。
今回は、おついたち参りとは?という内容でお伝えします。
朔日の読み方や、あなたの氏神様の神社を知る方法もご紹介しますね。
私が実際におついたち参りで御祈祷を受ける場合の参拝の順序も参考にして下さい。
では早速、おついたち参りについて見ていきましょう。
Contents
おついたち参りとは?
おついたち参りとは、簡単に言うと、毎月1日に神社やお寺へ参拝することです。
毎月、月初めに神社やお寺へ参拝して、日々無事に過ごせていることを神様や仏様に感謝します。
そして、次の新しい月も無事に過ごせるように祈るのです。
おついたち参りは「月参り(つきまいり)」とも呼ばれます。
日々の暮らしの中で、心身を清めて気持ちを新たにするための、いわば節目となるお参りです。
おついたち参りをすることで、より一層のご利益がいただけるといわれています。

では、おついたち参りは、神社でもお寺でも良いのでしょうか。
おついたち参りは神社でもお寺でも良いの?
おついたち参りは、神社でもお寺でも、どちらに行っても大丈夫です。
先ほどお伝えしたように、おついたち参りは「月参り(つきまいり)」とも呼ばれます。
ですので、おついたち参りには毎月行くことが大切です。
もし、あなたが「お寺に行きたい」と思うのならお寺へおついたち参りに行って下さいね。
神社とお寺で迷ったら、毎月行きやすい方を選ぶ、というのも一つの方法です。
私の場合は、毎月、氏神様の神社へおついたち参りに行きます。

私の個人的な意見ですが、神社へのおついたち参りでは、主に、その直前の1ヶ月の感謝の気持ちを伝えます。
お寺へのおついたち参りでは、さらにご先祖様へのご供養の意味もあるように感じます。
では、「朔日」という漢字の読み方を見てみましょう。
朔日の読み方は?
朔日の読み方は「ついたち」や「さくじつ」です。
朔日(さくじつ)とは、ひと月の最初の日のこと。
旧暦で「ついたち」や「1日」、「新月」のことを指しています。
例えば「三月一日」は、「三月朔日」と書くこともできますよ。
「朔日」がつく名字の方も!?
実際に、「朔日」がつく名字の方もいらっしゃいます。
「八月朔日」という名字を見たことがあるでしょうか。
「八月朔日」という名字の方の場合は、「ほずみ」・「ほづみ」・「はっさく」・「やぶみ」という読み方になるのが一般的です。

また、「朔」という漢字一文字だけでも「ついたち」という読み方をすることができます。
おついたち参りには、月参りの他にも、さまざまな呼び方があります。
次に、おついたち参りの他の名前や書き方を見てみましょう。
おついたち参りの他の名前や書き方
おついたち参りの他の名前や書き方を挙げてみました。
- お朔日参り
- おついたちまいり
- 御一日参
- 朔日参り
- ついたち参り
- ついたちまいり
- 月参り
- つきまいり

氏神様の神社へおついたち(お朔日)参りに行く場合、「氏神様の神社がわからない。」ということもありますよね。
そこで、次に、氏神様の神社を知る方法をご紹介します。
氏神様の神社を知る方法!

あなたの氏神様の神社を知る方法は、次の2つです。
- あなたが住んでいる都道府県の神社庁へ問い合わせをする
- あなたが住んでいる近くの神社で氏子かどうかを聞く
一番簡単な方法は、1の方法です。
神社庁へ問い合わせれば、あなたが住んでいる地域の氏神様をお祀りしている神社を教えていただくことができます。
また、2の方法の場合は、参拝した時に社務所で聞くと良いですね。
ただし、神社へおついたち(お朔日)参りに行く場合、必ず氏神様の神社へ行かないといけないということはありません。
では、おついたち参りはどこの神社へ行けば良いのでしょうか。
おついたち参りはどこの神社へ行けば良いの?
おついたち参りは、必ず氏神様の神社へ行かないといけないということはありません。
例えば、おついたち(お朔日)参りで有名な神社、あなたの産土神社、地域の一宮神社、好きな神社などへ行っても大丈夫です。
おついたち参りで有名な神社
おついたち(お朔日)参りで有名な神社といえば、三重県にある伊勢神宮ですね。
他にも、次のような神社がおついたち(お朔日)参りで有名です。
- 石川県にある白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)
- 奈良県にある大神神社(おおみわじんじゃ)
- 愛知県にある熱田神宮(あつたじんぐう)
- 埼玉県にある三峰神社(みつみねじんじゃ)
神社によっては、「おついたち(お朔日)ツアー」が催されたり、参道近くのお店で「朔日餅(ついたちもち)」が販売されたりします。
そして、多くの神社では「月次祭(つきなみさい)」が行われます。
月次祭(つきなみさい)とは?
月次祭(つきなみさい)とは、国の平和や地域の氏子の安泰などを祈る祭礼(神事)の一つです。
神社によっては、毎月、1日と15日に月次祭(つきなみさい)が行われることも。
このため、おついたち参りとともに十五日参りも、より一層のご利益がいただけるといわれています。
また、おついたち参りの日に御祈祷を受けると、「月次御幣(つきなみごへい)」を授与している神社もあります。
ではそもそも、おついたち参りはどのようにして始まったのでしょうか。
続いて、おついたち参りの始まりについて見てみましょう。
おついたち参りの始まり
ひと月の最初に、日常の区切りとして氏神様の神社へ参拝するようになったのが、おついたち参りの始まりだと伝わっています。
氏神様の神社へ参拝して、神様に感謝の気持ちを伝えます。
そして、新しく訪れるひと月も無事に過ごせますように、と祈ったのです。
現在、私達は太陽暦に合わせた生活をしています。
太陽暦が使われるようになる以前、日本では古来より、月の満ち欠けに沿った旧暦に合わせた生活をしていました。
旧暦では、毎月1日が新月、そして15日が満月。
旧暦の新月には物事の始まりという意味があり、旧暦の満月には物事の終わりという意味があります。

ひと月の最初である「ついたち」という言葉は、月の満ち欠けに関係する「月立ち(つきたち)」という言葉が変化したものだといわれています。
月次祭(つきなみさい)は、もともと「月立ち(つきたち)」の新月に行われていた祭事(神事)です。
その後、同じように月が満ちる15日の満月にも月次祭(つきなみさい)を行うようになっていったのです。
ちなみに、おついたち参りがいつから始まったのか、詳しいことはハッキリとはわかっていません。
では最後に、私が実際におついたち参りで御祈祷を受ける場合の参拝の順序などをご紹介します。
私がおついたち参りで御祈祷を受ける場合の参拝の順序

私が実際におついたち参りで御祈祷を受ける場合は、次の順序で参拝します。
- 手水舎で身を清める
- 本殿へ参拝する
- 社務所で御祈祷を申し込む
- おついたち参りの御祈祷を受ける
- 授与品をいただく
- 境内の摂社・末社を参拝する
- 御朱印をいただく時は最後に
おついたち参りの参拝の順序は、基本的には普段の参拝と同じです。
大切なことは、神様に感謝の気持ちを伝えることです。
普段の参拝と違うのは、おついたち参りならではの授与品をいただけることでしょうか。
おついたち参りならではの授与品

おついたち参りでは、普段の御祈祷と同様にお札をいただきます。
さらに、私の氏神様の神社では、お札以外に、おついたち参りならではの授与品をいただくことができます。
おついたち参りならではの授与品は、先ほどご紹介した「月次御幣(つきなみごへい)」です。
月次御幣(つきなみごへい)
「月次御幣(つきなみごへい)」は、お札の一種。
月ごとに色が変わります。
おついたち参りの御祈祷を受けて「月次御幣(つきなみごへい)」をいただくことで、1ヶ月間、神様の御加護を受けることができるのです。
上の写真は、いただいた「月次御幣(つきなみごへい)」を開いたところです。
11月の「月次御幣(つきなみごへい)」は赤でした。
ちなみに、令和元年最初のおついたち参りでも「月次御幣(つきなみごへい)」をいただきましたよ。
令和元年(2019年)5月1日のおついたち参りの「月次御幣(つきなみごへい)」は緑でした。
御幣の大きさは、長さが約23センチ、木の部分は幅が約1.5センチです。

そして、帰り道に、神社の参道近くのお店で買い物をして帰る、というのが私の習慣です。
神社の参道近くのお店で買い物をする

神社の参道近くのお店では、素朴な味わいの赤飯や、お餅やお漬物などを買います。
美味しいパンを買うこともあります。

スッキリとした気分で、楽しく買い物ができることにも感謝ですね。

まとめ
今回は、おついたち参りとは?という内容でお伝えしました。
朔日の読み方は「さくじつ」や「ついたち」です。
あなたの氏神様の神社は、住んでいる都道府県の神社庁へ問い合わせて下さいね。
おついたち(お朔日)参りは、本当に気持ちの良いものです。

私が実際におついたち参りで御祈祷を受ける場合の参拝の順序。
ぜひ参考にして下さいね。
また、おついたち参りの御祈祷は普段より早い時間に行われることもあります。
事前に確認して、できるだけ、午前中の清々しい空気の中で参拝することをおすすめします。