神社の手水のやり方がわからなくて、困ったことはありませんか?
神社に参拝をして、いざ手水舎で身を清めようとした時。
口のすすぎ方がわからなくて、恥ずかしい思いをした、なんてことはありませんか?
日本人として、神社での正しい作法や参拝のマナーは知っておきたいものですね。
そこで、パワースポットが大好きな私が、神社の手水のやり方などについてご紹介します。
正しい手水の作法や、口のすすぎ方、含んだ水はどうすれば良いのかなど、細かい部分までお伝えします。
神社を参拝する時に手水舎で困らないために、ぜひチェックしてみて下さいね。
[quads id=1]手水舎で身を清めるのはなぜ?
神社に参拝する時、手水舎で身を清めるのはなぜでしょうか。
神社の鳥居の前で一礼をして鳥居をくぐると、そこから先は神域になります。
当然、神様にお会いする前に身を清めなければいけません。
なぜかというと、私達人間は、日々の生活の中で、知らず知らずのうちに、心や身体に悪いもの(穢れ・罪)を蓄積しているからです。
身を清めることなく、そのまま神様にお会いするのは失礼にあたりますよね。
そこで、本殿や拝殿へ進む前に、手水舎で身を清めるのです。
まずは、手水舎とはどういうものなのかを知っておきましょう。
手水舎とは?
手水舎とは、参拝の前に、身を清めるための場所のことです。
手水舎の読み方は、てみずや・てみずしゃ・ちょうずや・ちょうずしゃなど、さまざまです。
また、御水屋(おみずや)や、水盤舎(すいばんしゃ)と呼ばれることもあります。
神社を参拝するときには、鳥居をくぐって境内に入ったら、そのまま本殿や拝殿に向かうなんてことはありません。
まずは、鳥居と本殿や拝殿の間にある手水舎で、身を清めましょう。
手水舎では、水で両手を清めて、口をすすぎます。
両手を清めて口をすすぐことによって、心身ともに洗い清めるという意味があります。
このことを「手水を使う」または「手水を取る」といいます。
「手水を使う」または「手水を取る」というのは、禊(みそぎ)を簡略化したものです。
そういえば、手水舎にはよく「洗心」という言葉があるのを見たことはありませんか?
「洗心」という言葉は、両手と口を洗うことで、心も清めるという意味があります。
手水は、「手洗いうがい」の「手洗い」とは意味が違うのです^^

もともと、神社を参拝する前には、川で身を清めていました。
現在でも、各地の神社では、神職さんや氏子さんが川で禊(みそぎ)を行っていることがありますよね。
昔は、それが一般的でした。でも、川の衛生状態などの理由で、神社の境内に手水舎ができたといわれています。
続いて、正しい手水の作法を見てみましょう。
正しい手水の作法
正しい手水の作法は、次の順序で行いましょう。
- 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲む
- 左手に水をかけて左手を清める
- 柄杓(ひしゃく)を左手に持ち替える
- 右手に水をかけて右手を清める
- もう一度、柄杓(ひしゃく)を右手に持ち替える
- 左手で水を受ける
- 左手に受けた水を口に少し含んですすぐ
- 左手に水をかけて左手を清める
- 右手に持った柄杓(ひしゃく)を手前に傾けて、右手を清める
- 右手で柄杓(ひしゃく)を元の場所に戻す
正しい手水の作法による順序を見ると、たくさんの段階があるように見えますね。
でも、ひとつひとつ行ってみると、とってもスムーズな流れになっています。
順序をもう少し詳しく見ていきましょう。
1:右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲む
手水舎には、柄杓(ひしゃく)が伏せて置いてあります。
その柄杓(ひしゃく)を、右手で持って水を汲みましょう。
2:左手に水をかけて左手を清める
左手を清めます。
ただし、水を使い過ぎないようにしましょう。
最初に、柄杓(ひしゃく)で水を汲みます。
その柄杓(ひしゃく)に汲んだ一回分の水で、最後まで行うのが基本です。
途中で水が足りなくならないように、注意をして下さいね。
3:柄杓(ひしゃく)を左手に持ち替える
清めた左手で、柄杓(ひしゃく)を持ちます。
4:右手に水をかけて右手を清める
先ほどと同じように、水を使い過ぎないように注意をして、右手を清めます。
5:もう一度、柄杓(ひしゃく)を右手に持ち替える
もう一度、右手で柄杓(ひしゃく)を持ちます。
6:左手で少しだけ水を受ける
左手で、少しだけ水を受けます。
7:左手に受けた水を口に少し含んですすぐ
水は少ししか含みません。
水が足りない場合は、唇を湿らせる程度でも大丈夫ですよ。
口のすすぎ方は、口を清める意味だとわかっていれば、簡単ですね。
8:左手に水をかけて左手を清める
口についた左手を、もう一度、清めます。
左手を清めることを忘れる方が多いようです。

9:右手に持った柄杓(ひしゃく)を手前に傾けて、右手を清める
柄杓(ひしゃく)を右手に持ったまま、手前に傾けて、縦にします。
柄の方に流れてくる水で、右手を清めます。
10:右手で柄杓(ひしゃく)を元の場所に戻す
綺麗になった右手で、柄杓(ひしゃく)を元の場所に戻します。
この時、最初に合った通りに、柄杓(ひしゃく)は伏せて置くようにしましょう。

ここまでは、自分で手水を使う場合の作法をご紹介しました。
手水奉仕を受ける場合は、作法が少し異なります。
次に、手水奉仕を受ける場合の作法についても見ておきましょう。
手水奉仕を受ける場合の作法
手水奉仕を受ける場合は、次の順序で手水を行って下さいね。
- 両手で水を受けて、両手を同時に清める。
- もう一度両手で水を受ける。
- 両手に受けた水で口をすすぐ。
- さらに、もう一度両手で水を受けて、両手を同時に清める。
- 拭紙(ぬぐいがみ)などで口と手を拭う。

ただし、手水を使う時には、手水を使う時に注意しなければいけないことが3つあります。
大切なことですので、確認しておきましょう。
手水を使う時に注意しなければいけない3つのこと
手水を使う時に注意しなければいけないことは、次の3つです。
- 口をすすいで水を吐き出す時は、左手を軽く添えて口元が見えないようにしましょう。
- 柄杓(ひしゃく)には、絶対に口をつけないようにしましょう。
- 最初に柄杓(ひしゃく)で汲んだ水が足りなくならないように注意をしましょう。
上記の3つの注意点は、必ず守って下さいね。
特に、2つめの注意点については要注意です。
では次に、手水舎での口のすすぎ方についても見ておきましょう。
口のすすぎ方は?
神社参拝での口のすすぎ方を、簡単に言うと次のようになります。
- 口をすすぐというより、清めるためのもの。
- うがいではないので、たくさんの水を含む必要はない。
- 含んだ水はそっと吐き出す。
こうして見てみると、意外と簡単ですよね。
含んだ水は、そっと吐き出しましょう。
手水は、身を清めるために行うことです。
たくさんの水を口に含む必要はありません。
もし、水が少なくて口に含むことができない場合は、唇に少し水が付く程度でも大丈夫ですよ。
ただし、簡単ですが、適当にできるものではありません。
神社参拝での口のすすぎ方は、手水の作法を知ったうえで、正しく行って下さいね。
他にも、神社の参拝時間についての記事があります。
こちらも参考にして下さいね。
まとめ
今回は、神社の手水のやり方などについてご紹介しました。
正しい手水の作法や口のすすぎ方は、これでもう大丈夫です。

日本人として、神社での正しい作法や参拝のマナーを守って、気持ちよく参拝して下さい。
あなたに、神様のご利益がたくさんありますように。