初詣はいつまでに行くのが良いのでしょうか?
お正月といえば初詣(はつもうで)。
でも、初詣についていろいろと気になりますよね。
この記事を読めば、初詣について次のことがわかります。
- いつまでに行くのが良いのか
- 決まりはあるのか
- 関東と関西の違い
- 2回行っても良いのか
- 初詣の意味や由来

初詣についていろいろと知って、新しい年を良い一年にしてください。
初詣はいつまでに行くのか決まりはある?

初詣(はつもうで)はいつまでに行くのが良いでしょうか。
実は、特に決まりはありません。
さまざまな説や考え方があるのが現状です。
人によって、三が日に行くのが良いとか、1月中なら良いという考え方など…さまざまです。
以前は、お正月といえば長期の休みを取る人が多かったですね。
でも、時代の移り変わりとともに、お正月に仕事をする人が増えてきました。
ですので、初詣はいつまでに行くかというのも時代の移り変わりとともに変化しています。
では一般的にはどうなのでしょうか。
初詣はいつまでに行く?一般的な説
一般的に、初詣は三が日に行く人が多いです。
三が日に初詣に行けない場合は、遅くとも「松の内」や「小正月」までに行くという説が一般的です。
「松の内」や「小正月」について、簡単にご紹介すると次のようになります。
- 松の内:お正月の松飾りを飾る期間・注連縄(しめなわ)や鏡餅も同じ期間飾る
- 小正月:旧暦の満月にあたる1月15日・古代のお正月の名残とも

でも、コロナ過においては三が日を避けて初詣に行くことも検討したいよね。
神社やお寺によっては12月下旬から「幸先詣(さいさきもうで)」を推奨されていることも。
新型コロナウイルス感染予防を心掛けて安全に参拝してください。
では、初詣はいつまでに行くのか、関東と関西の違いはあるのでしょうか。
初詣はいつまでに?関東と関西は違う

初詣はいつまでに行くのか、関東と関西では少し違います。
なぜかというと、関東と関西では「松の内」の期間が違うからです。
まずは関東の「松の内」の期間から見ていきましょう。
「松の内」の期間・関東の場合
関東の場合、「松の内」の期間は1月7日までとされています。
ではなぜ、関東で「松の内」の期間は1月7日までとなっているのでしょうか。

関東で「松の内」の期間は1月7日までとなっている理由をご紹介します。
もともと「松の内」は、江戸時代初期まで、1月15日の「小正月」までの期間を指していました。
1月15日の「小正月」の後、1月20日に鏡開きをしてお正月を終えるというのが通常だったのです。
ところが、1651年(慶安4年)の4月20日に、徳川家光が江戸城で亡くなってしまいます。
このことから、関東では20という数字を避け、お正月の鏡開きを1月20日から11日に変更。
それとともに、江戸幕府が「松の内」の期間を1月7日までとしたのです。
その後、関東から東や北の地方へも、「松の内」の期間は1月7日までというのが広がっていきました。

じゃぁ、関西の場合はどうなの?
「松の内」の期間・関西の場合
関西の場合、「松の内」の期間は1月15日までとされています。
関東で「松の内」の期間が1月7日までとなった後も、関西では変わることがありませんでした。
これは、大阪や京都が古くから栄えていたことを示しています。

つまり、関西では古くから独自の文化が発展していたということです。
このため、江戸幕府の影響を受けることがなかったと考えられます。
ただし、地域によっては「松の内」が1月20日までという場合もあります。
初詣はいつまでに行くのか・さまざまな説
初詣はいつまでに行くのか、さまざまな説をまとめると、主に次のようになります。
- 初詣はお正月三が日に行く
- 初詣は1月7日までに行く
- 初詣は1月15日までに行く
このように、「初詣はいつまでに行くのか」ということについてはさまざまな説があります。

厳密には決まっていないんだね。
昔とは生活スタイルも時間の経過スピードも変わっている現代。
それぞれの生活スタイルに合わせて初詣に行くのが良いのではないでしょうか。

いずれにしても、初詣にはできるだけ早めに行きたいですね。
では、初詣は2回行っても良いのでしょうか。
初詣は2回行っても良いの?

初詣は、基本的には2回行っても良いですよ。

あえて言うなら、初詣には何回行っても大丈夫です。
ただし、『基本的には』というのがポイントです。
初詣は何回行っても良いですが、初詣の意味をきちんと知っておく必要があります。
初詣の意味をきちんと知ったうえで行くのなら、あなたが行きたいだけ初詣に行っても良いということです。
では、初詣にはどのような意味があるのでしょうか。
次に、初詣の意味や由来を見てみましょう。
初詣の意味や由来

初詣(はつもうで)は、一年の初めに神社やお寺などにお参りをすることです。
初参り(はつまいり)とも呼ばれています。
初詣には「新年が良い年になりますように」「健康で幸せな一年を過ごせますように」という意味があります。
また願いが込められています。

でも、初詣の意味はそれだけではありません。
本来、初詣には「昨年一年を無事に過ごせたという感謝の気持ちも表す意味」もあるのです。
そこで、初詣の本来の意味について詳しく見てみましょう。
初詣の本来の意味
初詣の本来の意味は、次の2つの気持ちをあらわすものです。
- 一年を無事に過ごせたという感謝の気持ち
- 新年を健康で幸せに過ごせますようにと祈る気持ち
初詣は、もともと上記の2つの気持ちを表すために、大晦日の夜に家長が寝ないで歳神様(年神様)をお迎えする「年籠り」の慣習だったといわれています。
それがいつしか、次の2つの行事に分かれていきました。
- 大晦日に除夜の鐘をつく 除夜詣(じょやもうで)
- 元日に参拝する 元日詣(がんじつもうで)
そして、元日詣(がんじつもうで)が、お正月に参拝する初詣として定着したのです。
ですので、初詣に神社へ参拝するなら、まずは、あなたが住んでいる土地の氏神様がお祀りされている神社へ行きましょう。

氏神様がお祀りされている神社へお参りした後は、どこの神社へ何回初詣に行っても大丈夫ですよ。
また、初詣は、その年の恵方(えほう・自分の住んでいるところから見て良い方角)に参拝する「恵方参り」の慣習だったという説もあります。

その年の恵方にある神社やお寺へ初詣に行くのも良いかも。
ところで、初詣が「年籠り」の慣習だったことから、二年参りというのがあるのをご存知でしょうか。
二年参り
大晦日の夜から元旦にかけて、深夜0:00をまたいで元旦に参拝することを、二年参りと呼びます。
大晦日の夜から元旦にかけてのカウントダウン。
神社やお寺で新年を迎えるのって盛り上がりますよね。

もちろん、大晦日の参拝の後に一旦家に帰り、再び元旦に参拝しても大丈夫です。
とはいえ、コロナ終息まではカウントダウンは家でするのが良いかもしれませんね。
まとめ

今回は、初詣(はつもうで)はいつまでに行くのが良いのか、などについてお伝えしました。
初詣はいつまでに行くのか。
人によっては三が日に行くのが良いとか、1月中なら良いという考え方など…さまざまです。
また、関東と関西の違いもあります。
それぞれの生活スタイルに合わせて、初詣に行くのが良いですね。

個人的には、初詣は三が日の間に行きたいのが正直なところ。
今回お伝えした内容は、あくまでも私の個人的な目線で解釈しています。
必ずしもこの通りでなければいけない、ということではありません。
ところで、神社を参拝する時の服装についても気になりませんか?
服装については、下記の記事を参考にしてください↓