京都の有名なお寺の中で、金閣寺と銀閣寺は必ず名前が挙がるお寺ではないでしょうか。
銀閣寺は、金閣寺に比べると落ち着いた雰囲気。
ゆっくりとお参りすることができるお寺です。
今回は、銀閣寺の拝観料と時間、見どころなどについてお伝えします。
「銀閣寺って銀色じゃないの!?」
そう思っているあなたは、ぜひチェックして下さいね。
銀閣寺とは?
東山慈照寺(銀閣寺)
【御本尊】
釈迦如来(しゃかにょらい)
【ご利益】
家内安全・開運招福
【住所】
京都府京都市左京区銀閣寺町2
【アクセス】
京都市バス「銀閣寺道」より 徒歩約10分
銀閣寺の正式名称は、東山慈照寺(ひがしやまじしょうじ)といいます。
臨済宗相国寺派のお寺で、京都市上京区にあります。
金閣寺と同様に、相国寺の塔頭(たっちゅう)寺院です。
銀閣寺という名前は、江戸時代、金閣寺に対して付けられたものだとか。
銀閣寺の銀閣は、金閣寺の金閣、西本願寺の飛雲閣とともに、「京の三閣」とされています。
では早速、銀閣寺の拝観料と時間から見ていきましょう。
銀閣寺の拝観料と時間は?
まずは銀閣寺の拝観料です。
銀閣寺の拝観料
銀閣寺の拝観料は、次の通りです。
- 大人・高校生:500円
- 小・中学生:300円
※ただし、特別拝観の時には拝観料が変わります。銀閣寺の拝観料に、団体割引料金はありません。
続いて、銀閣寺の拝観時間を見てみましょう。
銀閣寺の拝観時間
銀閣寺の拝観時間は、時期によって異なります。
- 夏季:9:00~17:00(3月1日~11月30日)
- 冬季:9:00~16:30(12月1日~2月末日)
※銀閣寺は年中無休です。
ただし、特別拝観の時には、時間が変わることがありますので注意して下さい。
次に、銀閣寺の3つの見どころをご紹介しますね。
銀閣寺の3つの見どころ
銀閣寺の見どころは、次の3つです。
- 観音殿(銀閣)
- 向月台(こうげつだい)
- 銀沙灘(ぎんしゃだん)
では、それぞれの見どころを詳しくご紹介します。
1:観音殿(銀閣)
銀閣寺の見どころの1つめは、観音殿(銀閣)です。
観音殿(銀閣) は、銀閣寺の象徴 といえる建物です。
あなたも、日本史の教科書で見たことがあるのではないでしょうか。
観音殿(銀閣)は二層構造になっていて、室町時代の東山文化を代表する楼閣庭園建築で造られています。
二層構造の一層目は、心空殿(しんくうでん)です。
書院風の造りで住宅の様式となっています。
そして二層目は、禅宗様式の潮音閣(ちょうおんかく)です。
潮音閣(ちょうおんかく)は、観音殿の名前の由来となった、観音菩薩を安置している仏堂です。
観音殿(銀閣)の屋根の曲線美は素晴らしいですよね。
サワラの木を薄く加工して使っています。凄い職人技です!
さらに、観音殿(銀閣)は、場所によって腰板の高さを変えるなど、細やかなこだわりがギッシリと詰まっています。
銀閣寺は銀色じゃないの!?
ここで、「あれ?銀閣寺って銀色じゃないの!?」と思われたかもしれませんね。
金閣寺は金ピカ。
ですので、銀閣寺も銀ピカ?! だと勘違いされることが多いのです。
でも、銀閣寺は銀色じゃありません^^
調査が行われたこともありますが、銀閣寺には一度も銀箔を貼ったことはなかったようです。
銀閣寺には、銀箔は貼られていませんでしたが、黒漆が塗られていました。
これもきっと、茶道が好きだった足利義政の趣味なんですね。
金ピカの金閣寺を建てた三代将軍の足利義満は、義政の祖父にあたります。
足利義政は、祖父である足利義満が建てた金閣寺に憧れて、銀閣寺を建てたのです。
でも、外観を金ピカにすることはありませんでした。
それは、銀閣寺を建てる時に模したのは金閣寺ではないからです。
銀閣寺は、実は苔寺(西芳寺)を模して建てられたといわれています。

2:向月台(こうげつだい)
銀閣寺の見どころの2つめは、向月台(こうげつだい)です。
向月台(こうげつだい)は、白砂を円錐のように盛り上げて形作っています。
向月台(こうげつだい)という名前から想像できるように、お月見をするために作られたとか。
ただ、創建当時からこのような形だったわけではありません。
江戸時代後期に、庭を整えた時からこの形になったようです。
それにしても、美しいですね。
ちなみに、向月台(こうげつだい)の高さは180cmです。

3:銀沙灘(ぎんしゃだん)
銀閣寺の見どころの3つめは、銀沙灘(ぎんしゃだん)です。
銀沙灘(ぎんしゃだん)も、向月台(こうげつだい)と同様に、白砂を波のような形にしています。
月の光が反射するように、白砂の波を壇状にしたといわれています。

続いて、銀閣寺の御朱印を見てみましょう。
銀閣寺の御朱印は?
銀閣寺の御朱印は、朱印も字も良い感じです。
御朱印No.150
京都府京都市 慈照寺の御朱印
朱印御本尊 聖観世音菩薩?
中央墨書 観音殿
俗にいわれる銀閣寺です。 pic.twitter.com/03TP2bp78A— ゆーすけ♐御朱印 (@komorigoshuin) 2018年6月8日

まとめ
今回は、銀閣寺の拝観料と時間、見どころなどについてお伝えしました。
銀閣寺は、銀色じゃない ということがわかりました^^
近くで見ると、金閣寺とは全く違う印象です。
でも、このわびさび感が、銀閣寺の良いところではないでしょうか。
銀閣寺でいただけるご利益は、家内安全・開運招福などです。
東山文化の魅力がたっぷりの銀閣寺。
近くには、有名な「哲学の道」もあります。
あなたもぜひ、銀閣寺へお参りして下さいね。